こちらの御祭神は、学問の神様として知られる菅原道真公です。
この地域では、受験シーズンにこちらの天神さまにお参りして祈願するという方も多いようです。
中野天満宮の詳しい創建年は不明とされていますが、戦時中の1945年、高松空襲により焼失し、その後1969年に再建されました。
神社の名前の由来ですが、京都の北野天満宮より菅原道真公の霊を観請したおりに、当時の地名の中ノ村(現在の高松市中野町付近)の「中」と北野天満宮の「野」をあわせて「中野」天満宮としたそうです。
こちらの神社は3階建てになっており、高松市内の大通りに正面を向き、どどんと鎮座されています。
鉄筋コンクリート造りということもあって近代的な印象で、にぎやかな高松市内のビル街の中にあっても、ひときわ存在感を放つ神社です。
地上から階段を上がって、2階に社務所があります。
社務所では中野天満宮の授与品や御朱印、境外社のお札などをいただけます。
3階(最上階)が御本殿・拝殿です。
狛犬さんも!
境内社として 後藤芝山神社が鎮座されています。
江戸時代の儒学者で讃岐国(現在の香川県)出身の後藤芝山(ごとう しざん)をお祀りしている神社は、全国でもこちらの一社のみとなっています。
隣に筆塚があり、古くなった筆が納められているようです。
1階から2階の社務所へと上がる途中に「願かけ撫で牛」さんがいらっしゃいます。
現代美術館に展示されている芸術作品かと見まごうほどの、前衛的なフォルムのなで牛さん(かっこいい…)。
なで牛さんの身体をなでることで、自分の身体の悪いところがなで牛さんに移り、病気が治ると信じられています。
私は胃腸が弱いので、おなかの部分をしっかりなでさせていただきました。
2階から眺めた市内の風景。
ところで、同じく高松市内の神社で、中野天満宮からもほど近い石清尾八幡宮(いわせをはちまんぐう)は、「高松市の氏神様」として有名です。
いっぽう、今回の中野天満宮は「高松市中心部の氏神様」として信仰されているそうです。二社あわせてお参りすると、より大きなご利益をいただけそうですね。
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